声に出して伝える〜先輩の卒業〜
本音を口に出して言えないのが悩み。これって私だけ?
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先日、1つ上の先輩たちが高校を卒業した。
すごくさみしい。悲しい。
去年もこう思ってたけど、今年はより一層沁みる。
直接関わりのあった先輩は数えるほどしかいないし、卒業式にも出なかった。
それでも、私の見てきた背中たちだから、とってもさみしい。
話したことはなくても、先輩たちが学校からいなくなるのは、授業に空席が増えるのは、さみしいです。
わたし、先輩たちのこと、ちゃんと尊敬していたので。
小学生の頃の1つ上は、先輩というより友達だったし、
中学校には、ほとんど行ってない。
だから今年は、ちゃんと先輩を送り出せる初めての機会だった。
分かりやすく定義のできる「友達」よりも、話すことはあまりないけれど 同じ場所にいるのが自然な人たち との別れの方が、心にくるものがある。
「空気」だからかな。
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そう、私はさみしいのだ。
先輩の、こういうところが好きです、素敵です、憧れてます。
あのとき、先輩のあの言葉で救われました。私はこの空間が大好きでした。
来年度からどうなるのか、不安でいっばいです。でも、先輩たちが作り上げてきたものを引き継いでいけるように、これからは私たちが頑張ります。
またすぐ遊びに来てください。
今までありがとうございました。ご卒業おめでとうございます。
これらの言葉を、私は、先輩の目を見て伝えることができなかった。
こんな小さな紙に、小さな小さな文字をしたためることしか、できなかった。
同じ机を囲んで大好きな人の目を見た。言葉は出てこなかった。
下を向いた。隣に座る同級生や泣きそうになってる人を見て、「どうしよう、緊張する笑」と笑って誤魔化した。
伝えたいことは沢山あったのに、脳みそがフリーズしてしまった。
なんとか言葉を並べて、その場は乗り切った。
なんと言ったのか、自分自身でもよく覚えていない。ありきたりな言葉だったから。きっと先輩もそうだろう。
色紙、読んでくれたかな。私の精一杯の字、伝わったのかな。
どうなんだろう。
書くこと、読むこと。
これらも勿論大切だけれども、
もっとちゃんと、話せるようになりたいな。
ブログに後悔を綴ったって、先輩に届きやしないのは分かってる。
だけど あなたは、これを読んでくれた。
言いたくても言えなかった 誰かの あなたへの言葉が、この世界を泳いでいるかもしれない。
言葉の泳ぐ海は、想像のしがいがあって私はとても好きだ。
それでも、空気を震わせ、波を立て、音を響かせるような言葉を、私は誰かへ伝えたい。
伝えきれぬ愛しさは 花になって街に降って
今週のお題「卒業」