遠くの大人の言葉が。

ある画像管理アプリに「(*´∩ω・`)゚+.゚」というアルバムがあったことに気付いて、今、とても、驚いている。

 

この、なんとも言えない顔文字。

ちょっとでも今を生きようと思える、そんな大切な言葉と写真を集めた 自分だけのアルバム。


このアルバムであたためられている言葉たち。

この言葉たちに救われて、どうにか生き抜いていきた日々が、私にはあったんだ。

 

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せっかくなので、いくつかインターネットの海に流します。

 

浮き沈みは誰にでもあると思う。沈んだ状態をムリにあげようとしなくていいと思うし、疲れちゃったなと思うなら少しゆっくりすればいい。やることはやりながらね。全部投げちゃうのとやりながら休むことは違うから。

 

迷ったら止まってもいいし、自分のペースで前に少しずつでも進んで行って、その進んで行ってる自分を好きになれたらいいんじゃないかなって

 

これを読んでいる人で、もし今つらいなって思ってたりする人がいたら、いつか本当に小さなこととして振り返れる瞬間が来るんだって知っててほしい。悩むことが成長につながってるはずだし、そんな時間を、いつか笑って話せたら勝ちなのかなって。

 

みんなが明日から幸せに生きてくれれば……嬉しいんだよ……伝わりましたか?

 

どれも、深夜のインターネットサーフィンで見つけたものです。

気になったら検索してみてください。

 

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今、これらに頼らなくても、私は高校生をやっているんだ。


そうだよ。思い出した。

頑張ってたね、私。本当によく頑張ったよ、中学生だった私。
今、私は、高校生として毎日頑張ってるよ。

 

あぁ、暗い談話室で泣きそう。

 

「中学全然行ってなかったんですよ笑」って笑って言えるようになったよ。


入学式の次の日、出席番号が前の女の子がこういうふうに笑い飛ばしてて、すごく苛々したのを覚えている。

私までそうやって、笑って言わなきゃいけない状況になったから。


だけど、今は、何も躊躇わずに言えるよ。


私、勝ったよね。自分に、勝ったよね。

 

 

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ほんとうは、ある地震があった夜に撮った町の写真を上げたいのですが、

代わりの一枚。これも「(*´∩ω・`)゚+.゚」から見つけたものです。

 

真面目で誠実そうな水色と、華奢だけどあたたかくて包容力のありそうなピンク色がお気に入りです。

 


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お題「思い出の一枚」

 

お題「わたしのアイドル」

 

 

声に出して伝える〜先輩の卒業〜

 

本音を口に出して言えないのが悩み。これって私だけ?

 

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先日、1つ上の先輩たちが高校を卒業した。

 

すごくさみしい。悲しい。

 

去年もこう思ってたけど、今年はより一層沁みる。
直接関わりのあった先輩は数えるほどしかいないし、卒業式にも出なかった。


それでも、私の見てきた背中たちだから、とってもさみしい。

話したことはなくても、先輩たちが学校からいなくなるのは、授業に空席が増えるのは、さみしいです。
わたし、先輩たちのこと、ちゃんと尊敬していたので。

 

小学生の頃の1つ上は、先輩というより友達だったし、

中学校には、ほとんど行ってない。

 

だから今年は、ちゃんと先輩を送り出せる初めての機会だった。

 

分かりやすく定義のできる「友達」よりも、話すことはあまりないけれど 同じ場所にいるのが自然な人たち との別れの方が、心にくるものがある。
「空気」だからかな。

 

 

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そう、私はさみしいのだ。

 

先輩の、こういうところが好きです、素敵です、憧れてます。

あのとき、先輩のあの言葉で救われました。私はこの空間が大好きでした。

来年度からどうなるのか、不安でいっばいです。でも、先輩たちが作り上げてきたものを引き継いでいけるように、これからは私たちが頑張ります。

またすぐ遊びに来てください。

今までありがとうございました。ご卒業おめでとうございます。

 

 

これらの言葉を、私は、先輩の目を見て伝えることができなかった。

 


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こんな小さな紙に、小さな小さな文字をしたためることしか、できなかった。

 

同じ机を囲んで大好きな人の目を見た。言葉は出てこなかった。

下を向いた。隣に座る同級生や泣きそうになってる人を見て、「どうしよう、緊張する笑」と笑って誤魔化した。

伝えたいことは沢山あったのに、脳みそがフリーズしてしまった。

なんとか言葉を並べて、その場は乗り切った。

なんと言ったのか、自分自身でもよく覚えていない。ありきたりな言葉だったから。きっと先輩もそうだろう。

 

色紙、読んでくれたかな。私の精一杯の字、伝わったのかな。

どうなんだろう。

 

書くこと、読むこと。

これらも勿論大切だけれども、

もっとちゃんと、話せるようになりたいな

 

 

ブログに後悔を綴ったって、先輩に届きやしないのは分かってる。

 

だけど あなたは、これを読んでくれた。

言いたくても言えなかった 誰かの あなたへの言葉が、この世界を泳いでいるかもしれない。

 

言葉の泳ぐ海は、想像のしがいがあって私はとても好きだ。

それでも、空気を震わせ、波を立て、音を響かせるような言葉を、私は誰かへ伝えたい。

 

伝えきれぬ愛しさは 花になって街に降って

 

お題「これって私だけ?」

 

今週のお題「卒業」

過去のこと

書きたいので書く。

 

私はどれだけの優しさに包まれてきたのだろう。

そしてその優しさを、どれだけ蔑ろにしてきたのだろう。

 

私は、自分こそが正しいと思っていた。周りのクラスメイトなんてみんな馬鹿で、私を理解してくれる人はこの世にほんの一握りなんだと思っていた。

 

だから、全部全部 適当だった。

友達に心の底から向き合ったことなんてなかった。

彼女たちは、私にあれほどのあたたかな言葉を贈ってくれていたのに。

今になってやっと気が付いた。

私はどれだけ、浅はかだったんだろう。

 

手元にある沢山の手紙の束。この言葉たちには、温度がある。

小学生の、必死で、前向きな、私を想ってくれている、温度がある。

そのことに、気が付かなかった。

 

「ガンバレ」なんて、「ガンバレ」という言葉しか彼女らは知らないからそう書いただけなのだと思っていた。

だから、頑張れなくなった中学生の私は、こう返した。「もう頑張れないよ」。

今見つけた手紙には「ガンバルな!」とあった。

あぁ、知らなかったよ。頑張るなって言ってくれる友達がいたなんて、私は知らなかったよ。

きっと当時は、この友達の言葉を、言葉として受け取っていなかった。

何が「小説家になりたい」だよ、バーカ。

 

 

どうやって、伝えたらよいのだろう。

 

私は、彼女たちに会えるのか?

赤い下敷き

割れた。

 

喧嘩の声は聞こえていた。

ケチャップでもこぼしたのかなって思った。

割れてた、私の、大切なもの。

 

 

小学校低学年から、ずっと私はこの赤い下敷き一筋だった。

音符が踊るファンシーなものにも、英字の入ったオシャレなものにも、私は惹かれなかった。

私の赤い下敷きは、100均では手に入らない。小学校では、誰ともかぶらない。

 

私は、勉強ができた。

3歳からの塾通いすら、楽しむような子どもだった。

ずっとずっと成績優秀。学校では先生にあからさまな贔屓をされた。贔屓はもちろん嫌だったが、私自身どこかで「頭のいい自分」に酔っていたところがあったのは否定できない。

その具現化が、「赤い下敷き」である。

 

赤シート。それは、並の小学生が知らない言葉。

だけど、私は本屋さんにある参考書にそれが挟んであることを知っていた。

進研ゼミから届くDMは、赤シートだけ保管して、その他はばっさり捨てていた。

 

私の下敷きは、赤鉛筆で書いた文字を隠すことができる。

目にかざせば、世界を赤一色にすることだってできる。

 

仲良くしてくれていた男の子が、私の下敷きを気に入って遊んでいたことを思い出す。

鉄板の、静電気で髪の毛を立たせる遊びもした。

夏の暑い日に、先生から隠れて下敷きで扇ぎあったこともあった。(目に入ると危ないとの理由で、下敷きで扇ぐのは禁止されていたのだ。)

 

学校でも塾でも、赤い下敷きを使っていた。筆箱は、鉛筆とシャーペンで使い分けていたのに、下敷きだけは、赤いランドセルから黒いリュックに健気に移し替えていた。

 

下敷きの硬さが最高で、私は下敷きがないとノートを書けない人間になっていった。

 

私は、私の赤い下敷きが大好きだった。

 

私の相棒は変わらなかった。

高1の5月までは。

 

ただの弟たちの喧嘩で、呆気なく、私の大切な、大切な赤い下敷きは、割れた。

私がここまで積み上げてきたもの。

中学受験。高校受験。クラスメイトへの優越感。成績。先生からの信頼。勉強の楽しみ方。

私が、生きてきた証。

 

だけど私は、弟たちに、大切なものなんだ、と泣き叫ぶことはできなかった。

 

近所の文房具店に行った。

赤色の下敷きは、もちろん売られていた。

しかし、それは、私のものより、やわらかかった。ふにゃふにゃと音を立てるそれは、私の頑固さを笑っているようだった。

仕方なく、私はそれを買った。

 

目にかざしたときの、世界の濁り具合が全然違う。

扇いだときの、風の強さが全然違う。

 

元には戻らない、私の、赤い下敷きよ。

 

高校生の私は今、勉強ができない。